| 作風 |
大衆文学 |
| 性別 |
男 |
| 受賞歴 |
第一回直木賞、第三回吉川英治文学賞、第十一回菊池寛賞 |
| 受賞作品 |
鶴八鶴次郎、明治一代女、風流深川唄、しぐれ茶屋おりく |
| その他受賞歴 |
毎日演劇賞・文化功労者 |

日本の小説家、劇作家、戦後の大映映画の専務。東京浅草出身。今戸小学校卒業。後妻は女優の三益愛子。三益との子は俳優の川口浩(長男)、川口恒(次男)、元女優で陶芸家の川口晶(国重晶)(長女)、川口厚(三男)。生まれたときから実の両親の顔を知らずに育つ。当時隅田川沿いには華族の別荘地があり、川口の容貌が公爵徳川家達に似ていたことから、菊池寛からは家達の落胤ではないかと言われた。恵まれない少年時代に、故郷浅草の風景を美しく描いた久保田万太郎の小説に感動し自宅を訪問した。当時の久保田はまだ親の世話になっている身分であり、自分の小説を誉めてくる少年に恥ずかしさを覚えながら一緒にご飯を食べに出かけている。一時在校した石浜小学校の同級生に溝口健二がいる。洋服屋や、警察署の給仕、1915年の夏からは約1年間、栃木県芳賀町にあった祖母井郵便局に電信技士として勤務などした後、正式に久保田に師事するが、関東大震災で家を焼き出され一時期は大阪へ引っ越す。この頃は小山内薫の書生となってプラトン社に勤務した。 1935年、『鶴八鶴次郎』などで第1回直木賞を受賞。代表作の『愛染かつら』(1937~1938)は、1938年映画化され、田中絹代・上原謙の主演で人気を博した。
作品一覧
鶴八鶴次郎
作者 |
川口 松太郎
|
著 /
500円(税込み)
鶴八鶴次郎といえば大正の中頃へかけて、人気の高かった新内語りの一組。男の太夫に女の三味線弾きは珍らしくもあるが、その人気は八町飢饉の異名さえ生れる程。二人は表向き兄妹ということになっていたが、鶴八は先代の一人娘で弟子だった鶴次郎にとって主筋に当る。女ながら芸にかけては鶴次郎にも絶対譲らず、仲が良いのに喧嘩が絶えぬのは興行元の竹野、周旋屋の佐平達にとって頭痛の...
風流深川唄
作者 |
川口 松太郎
|
著 /
500円(税込み)
深川富岡八幡の祭礼にわく門前仲町に、深川名物の一つと謳われて古いのれんを守る料理茶屋“深川亭"がある。看板娘のおせつは美しい生ツ粋の深川育ち、その評判は遠くまで人の心を集めていた。女房を早く亡くした父の伊三郎は、内妻常盤津師匠文字力を知ってからは、気丈なおせつに店の切り廻しをまかせていた。おせつを助ける板前の長蔵はゆくゆくはおせつと夫婦になる仲だった。祭の一...
明治一代女
作者 |
川口 松太郎
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著 /
500円(税込み)
柳橋芸者叶家のお梅は、三代目仙之助の名を継いで一本立ちになろうとして上京して来た若手歌舞伎役者沢村仙枝と、好いて好かれる仲になっていた。「大秀」の女将お秀は、昔仙枝の父と懇意な間柄であったのを理由に、娘の小吉をやがては仙枝の妻にと願っていたために、なにかにつけてお梅に辛く当るのであった。翌春には新富座で仙枝の三代自仙之助襲名披露公演が行われることになって居り...